VRについてはろくに知らないのですが、PSVRが既に100万台近く売れたというニュースがあったので、ざくっと訳してみた。PCベースのVRのヘッドセットが高価なのに対して、PSVRは一般人が手を伸ばせるくらいの金額だったから成功したんじゃないの? という、身も蓋もない話。
ヴァーチャルリアリティーの世界に風穴を開けたPSVR
PlayStation VR が出現してからというもの、ある憶測が流行している。すなわち、コンソールベースのヴァーチャルリアリティー(VR)は、本当に定着するのか、あるいは早い段階で壊滅するのかという憶測だ。
見たところ、短期的にはVRは安泰といっていい。ソニーのアンドリュー・ハウスはニューヨークタイムズ紙に、PSVRは10月13日の発売以来、2月19日現在までのたった4ヵ月あまりの機関に91万5000台を売り上げたと語った。
PS4を数百万台も売ったソニーからすれば、この数字はそれほど大したもののようには聞こえないかもしれないが、しかし十分に期待を上回る数字である――ソニーは、4月中旬に100万台に到達することを期待していたのだから。
もし、ソニーが、意図的に生産を慎重に控え、自社のホームグラウンドである日本の本拠地において、優先的に品不足を導かなかったとすれば、販売はさらに好調だったかもしれない。
技術を活かしたゲームは、プレイ時間が長い
VRで遊ぶ時間もまた伸びている、とハウスは付け加えた。多くのPSVRの提供時間が短いなか、ゲーム全体を通してVRをサポートしている『バイオハザード7 レジデント イービル』のプレイ時間は平均に2倍に及んでいる。
言い換えれば、VRというのは、技術デモンストレーションやミニゲームよりも、開発者が習熟した技を習得するにつれて、本領を発揮する技術だといえる。
いまのところPSVRは競合と比較して順調
PCベースのVRヘッドセットと比較して、どれほどうまくいくかは不確かだ。しかしながら、スーパーデータ研究所によると、Oculus Riftは2016年の終わりまでを通して24万3000台、HTC VIVEは42万台を販売したと試算している。
もし実数値がそれなりにこの推測値に近いのなら、ソニーはユーザー基盤を構築したのにかかった時間は短いにもかかわらず、この世界で最も主要なVRメーカーだということになる。
『安い』PSVR>>>『高い』PCベースのVR
セールスの成功は、正確には驚くべきものではない。PSVRは競合に比べると、より、小さなお金を出すだけで遊べる。
もし、PR4 ProとPSVRのフルバージョンを見せびらかすにしても、ハイエンドのPC用VRのヘッドセットと、それをまともに動かすためのモンスターPCを購入するのにかかるお金よりは、ずっと安くてすむ。さらにPSVRは、PCを使うときに必要になるルームスケールVRみたいに、物理的な空間は必要ない。
健康的なゲームライブラリーと、コンソール型のVRの組み合わせは、しばらくはフロントランナーでありつづけるだろう――少なくとも、ヘッドセットとVRを動かせるPCの値段が、もはや「贅沢」とは呼べないくらいに価格が落ちるまでは。
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