金融(Finance)とテクノロジー(Thechnology)を組み合わせた造語である「フィンテック」という言葉も、聞きなれてきたという方も多いのではないでしょうか。
当初はいったいどんなサービスが生まれるのかイメージしづらいもの、一般の人には関係ないものと思われていたところもありましたが、いまではフィンテック技術を利用した生活を便利にする、手軽に使えるアプリサービスも数多くあります。
この記事では、絶対に使っておきたいフィンテック系アプリを厳選して紹介します。
すべて身近な「お金」に関連するアプリサービスとなりますが、今回紹介するアプリのジャンルは大きく分けると次の2つです。
- 家計簿アプリ
- 資産運用/投資アプリ
基本機能を使うだけなら、基本的にはどれも無料でインストールできるものですので、気になるアプリがあれば、ぜひインストールして、ご活用ください。
フィンテックを活用した「家計簿アプリ」2選
いちばん身近なフィンテックアプリといえば「家計簿アプリ」でしょう。
鉛筆を動かして「収入」「支出」「資産」を記録するのは時代遅れ。もっと簡単に、効率よく家計管理を行いたいなら、家計簿アプリをインストールするのがいまでは必須です。
手間がほとんどかからず、驚くほど簡単に収支管理ができるので、ぜひここで紹介するアプリを試して、自分に合った家計簿アプリを見つけてください。
最強の家計簿アプリ!外部連携で家計を「見える化」する「マネーフォワード」
現時点で「最強の家計簿アプリ」といったらマネーフォワードで間違いありません。ではどこがそんなにすごいのでしょうか。
一言でいえば、外部サービスとの連携が豊富であるため、自分で記録しなくてもお金の流れが勝手に反映されるということです。
連携可能な外部サービスとしては次のようなものがあります。
- 銀行口座
- クレジットカード
- 証券会社
- 電子マネー
これら豊富な外部サービスとの連携が可能になります。
「現金を引き落とす」「クレジットカードで買い物をする」「投資信託を購入する」「電子マネーを利用する」といった取引がすべて「見える化」され、さらに自動的に家計簿として記録されます。
節約するには、まず家計を明らかにすることからはじめるというのはセオリーですが、面倒になって3日もしないうちに止めてしまう……という方も多いと思います。
ですが、マネーフォワードのアプリをインストールしておけば、マネーフォワードと連携したクレジットカードや電子マネーを日常の決済に使うだけで、家計簿をつけるという意識をすることなく、家計簿がいつの間にかにできあがってしまうのです。
もちろん、現金決済をした場合でも家計簿をつける負担は軽減されます。レシートを撮影することで、自動的に金額や品目を家計簿に反映してくれます。
家計簿アプリを使うことで、リアルタイムに家計状況を把握できるので、節約意識を高め、節約を成功させる可能性がグッと高まることが期待されます。
実際、マネーフォワードを利用することで、平均して月に2万円近くの節約ができたというデータもあります。
このアプリを提供しているマネーフォワード株式会社は2017年9月にマザーズ上場を果たし、またすでに600万人利用しているなど実績もあるので、高い信頼性があるといえます。
シンプルで無料でも広告少なめ!700万人が利用する「zaim(ザイム)」
マネーフォワードと肩を並べる家計簿アプリがzaimです。その特徴はシンプルで、操作性に優れていること。無理なく家計簿をつけることができるでしょう。
実際、家計簿に挫折した方の80%以上が「zaimの利用によって家計簿を続けられるようになった」と回答しています。
マネーフォワードとzaimを比較
では、最初にご紹介したマネーフォワードとzaimとの違いはどこにあるのでしょうか。比較してまとめたので、ご覧ください。
比較項目 | マネーフォマード | zaim |
---|---|---|
無料版における広告量 | △(やや広告が目立つが、月額500円課金すれば、広告掲載はなくなる) | 〇 |
外部サービス連携数 | 〇(連携可能サービスはおよそ2600) | △(連携可能サービスはおよそ1500) |
レシート読取精度 | 〇(実用に不便はない) | ◎ |
無料でできる範囲 | △(無料版の場合、外部連携できるサービス数は10個まで) | 〇 |
筆者としては、一般的な家計簿をつける目的であればzaimをおすすめします。
ただし、毎月の収入支出以外に、株式・投資信託など複数の金融資産を持っている方で、一元的に資産管理を行いたいとお考えの方は、有料版(月額500円)の利用を前提としたうえでマネーフォワードの利用がおすすめです。
家計簿アプリについていえば、以上の2つのアプリ、どちらかを選べば問題ありません。
次にフィンテックを活用した、投資アプリをご紹介します。
これからはアプリで資産運用が当たり前!?おすすめ投資アプリ3選
「投資」というと何か難しいものを想像されるかもしれませんが「毎月の積立額を決めてしまえば、あとは放っておけば大丈夫」といった手軽な投資もいまでは可能です。
資産の推移についても、いまでは普段持ち歩くスマホですぐに確認することができます。
ここでは、アプリでお手軽・カンタンに投資できるサービスを紹介します。
ロボアドバイザーのNo1!「Wealth Navi(ウェルスナビ)」
「ロボアドバイザー」という言葉をご存知でしょうか?
簡単にいうと、ロボアドバイザーとはロボ(コンピュータアルゴリズム、AI)が、ユーザーにいくつかの単純な質問を行い、ユーザーのリスク許容度に応じて、最適な投資配分を提案・運用してくれるサービスのことを指します。
自分にピッタリの資産運用を提案してもらい、毎月1万円なら1万円積み立てる設定を行うだけで、あとはすべてお任せできます。
「投資に興味はあるのだけけれど、時間がない……」といった方に向いています(より詳しいロボアドバイザーの解説については「いま注目の「ロボアドバイザー」とは?そのメリット、注意点を徹底解説」を参考にしてください)。
そのロボアドバイザーで実績No.1のサービスがウェルスナビ。国際分散投資をわずか1%の手数料で行ってくれます。また運用の透明性も高いため、安心して運用を任せることができます。
急成長中のロボアドバイザー「Theo(テオ)」
近年、急成長しているロボアドバイザーサービスが「テオ」です。
ウェルスナビと同じロボアドバイザーサービスで、しかも手数料も年率1%とウェルスナビと同じなので、いったいどこが違うのか、どちらを使ったらいいのか迷う方もいらっしゃるかもしれません。
ウェルスナビとテオの違いについて簡単にまとめたので、ご覧ください。
ウェルスナビ | テオ | |
投資銘柄 | 銘柄が少なめ、オーソドックス | 銘柄多めで多様な投資先を確保 |
最低投資金額 | 10万円~ | 1万円~ |
自動税金最適化 | 有り | 無し |
※「自動税金最適化(DeTax)」は、ポートフォリオを維持したまま、税金の支払いを最小化するように自動売買する機能のこと
以上となります。
テオは1万円から投資可能なので、投資が初めての方、大きなリスクを取りたくない方に向いています。特に携帯電話でdocomoを利用している方は、預かり資金に応じてdポイントが貯まっていく「THEO+ docomo」サービスを利用するのがおすすめです。
ただし分散投資が可能になるのは10万円からとなっておりますので、10万円のお金を用意できるのであればウェルスナビの利用をおすすめします。
他にもロボアドバイザーサービスを提供している事業者はありますが、基本的にはウェルスナビかテオのどちらかで選べば問題ありません。
次にまさにフィンテック、ブロックチェーンの技術を応用した「仮想通貨」を取引するためのアプリをご紹介しておきます。
bitFlyer(ビットフライヤー) ウォレット
仮想通貨取引日本一のビットフライヤーではアプリでの仮想通貨取引も可能です。
日本一だけあって、仮想通貨の代表である「ビットコイン」以外にも、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコインなどアルトコインを多数取り扱っています。
口座開設自体はアプリではできませんが、一度開設したら、主要仮想通貨のチャートを見ることは当たり前で、通貨購入もスムーズにすることができます。
ただし、2018年5月現在、iOS向けデバイスでのみ利用可能となっており、Androidユーザーは利用できないというデメリットがあります。
まとめ
この記事では、フィンテックを活用したアプリを紹介してきました。
特に家計簿アプリは使ってみると、非常に便利で驚くかと思います。
利用は基本的に無料ですので、気軽にインストールしてみて、自分にあったアプリは何なのか探してみてください。
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